起きたら困ることは起きない
と考える日本人の習性は・・・・、昨今の騒ぎに対しても、引き継がれているように思えてならない。
今読んでいる「幕末史」(半藤一利著)にも、この一文があり。
幕末の黒船来航も、アメリカはオランダに「仲介」を頼んでいて、断ったオランダから「いずれアメリカは艦隊を持って日本に行くだろう」と、長崎奉行をとおして、3年も前から幕府は知っていたという。
で、日本人は「確かな情報を知っても、起きたら困ることは起きないことにしようじゃないか、まあ、起きないだろう。・・・これは起きない。」となってしまうらしい。と。
同じ著者の「昭和史」でも、太平洋戦争の軍部の考えや作戦を、同じように「起きたら困ることは起きない」と結論づけた、と書かれていたのを読んだけれど、あの戦争を反省したはずなのに、フト、今の下船後の感染も、危機管理が、「感染が確認されていないのだから、ウイルスの拡散はないだろう。だから感染は起きない。」とおんなじ思考に見えて仕方がない。騒動全体の危機管理が全く感じられない。
予知し考えることが、「危機管理」の本質なのに、何やってんだよ、結果は。
北海道から沖縄まで広がって、その感染経路も不明、都市だけでなく田舎でも発生しているし、各学校でも教師生徒も発生しているのは、危険な段階に入ったのかもしれない。
同級生のためのHPだから、政治や思想、誹謗中傷はもちろん、時局柄のことも極力書かないように考えているが、今回のウイルス騒動は、来月開催予定の同級会にも影響があると思うので言うが、「多分大丈夫だろう。起きたら困ることは起きない。」とは言えないのだ。
秋の同級会でも「みんな、こんないい世の中だから、早く逝くことはないよ。」とO君が声を大にして言ってくれたよ。一日でも長生きしてくれよ。
2020.2.28 朝、来月開催予定の同級会はキャンセルする、と連絡があった。
高齢の同級生にとって、リスクは低いほどありがたい。さっそく、地元の連絡上手にメール連絡したら、出席すると言っていた数人に伝えると。
なんにしても、この騒動が早く収束してほしい。
ブラックスワン
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