10年ぶり?の機械修理

2011年の東日本大震災のあおりで、「除雪用のブルやユンボ」等、重機が払底して、探しても無い状態。困っていたところ、Y農機の伝手(つて)で、小さなミニブルを見つけて貰った。が、「仙台にある」という1台。牧場などで堆肥や飼料の運搬に使うという小さなブル。


仕方がないと新品購入。しかし、2冬使って、動作が遅い=時速3km、ので、じれったくて、結局、別の除雪専用の機械を購入した。


そのミニブル、車庫に入れないで、戸外に、ブルーシートを架けただけで、置いていたら、エンジンが掛からなくなった。調べたら、ガソリンタンクの中に大きな茶色の塊が・・・。

「やられた!!」と思ったね。機械に詳しいお方はわかると思うけど、この「甘い粉」を入れられると、エンジンが「お釈迦様」になってしまう。

それ以来、修理する気力も無いので、10年近くほったらかしだったけど、最近、修理専門に活躍している同級生が「それ、直すと引取先があるかもよ」なんて、うれしいことを言ってくれた。


「よし!」と一念発起して、機械いじりも好きな方だから、取り組んでみた。


結局、ガソリンタンクからホース、キャブレターなどを全部分解して、べっとりとした粘液や固まりを番線や針金・その他道具で綺麗にして調整。足かけ3日掛かって、エンジン始動までこぎ着けた。


バッテリも、勿論パワーゼロだったから、車から引っ張ってセルオン!、動いた!


ありがたい(?)ことに、この粘液がピストンまで及ばずに、始動してくれた。

暑いさなか、熱中症気味になりながら、動いたときのうれしさ! と、今までほっぽっていたことで機械に対して申し訳なさが、交々(こもごも)湧き上がってきたよ。


あとで、区長に「こういうことがあった」と連絡して、会議の際にでも、みんなに注意して欲しいと要望してきた。

そしたら、「最近は見知らぬ者がしょっちゅううろうろしている。放火犯も捕まらず、対策を強化する方向だ。防犯カメラ2台を設置する」と、心強い言葉が。よかった!。

ガソリンホースも、番線を通してやっと通った、ストレーナーから赤茶色の粘液が出てきた

ガソリンが落ちない=当たり前、落ちる弁が赤茶色の固まりで固定化されている(赤丸)


「田舎暮らし」は生まれてから40年近い。勿論良いことは多かったが、イヤなこともあった。自然やモノ・ヒト・の直接体験などの近さ、危険動物への対応など、人生経験で貴重な体験も多かった。未だに田畑や山林へ通っているのは、ヒト以外の自然に会いたいから。

しかし、反面、人間の醜悪面も、幼児の頃からいっぱい体験し、経験してきた。

「小さい人間集団だから」、というのは簡単。しかし、人間性というのは、個々人が自覚して、常に修行し、向上するべきことだろうと、思ってきた。


そんなことで過ごしてきたことが良かったのかどうか、自分にはわからない。

ただ、ここに来て自分は「打たれ強い性格だ」と思えることは、「結果よし」と思っているし、何より「強い心」を持っていることだと思う。反面教師で「他人への思いやり」も少しは持ち得て来た、と自己満足も少しある。

やはり小さな集団より、大きな人間集団の中にいる方が、生きやすいことだと思うし、自分の子供や孫たちには、このような思いをさせたくないと思っている。


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旧山郷中学校、現高郷中学校の33回生が集うHPです。 昭和の激動を生き、平成、令和を穏やかに過ごしている仲間たちが、素になり子供に返って楽しく過ごせるひととき。 そのような小さな場を、懐かしく思える場を、提供出来れば、と思います。

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