雷雨と豪雨の中を走る

梅雨の上がり際は、例年大雨続きになるが、今年はそれが長くひどい。

もう何日も降ったりやんだり、急にドサーッと降ってきたり、おまけにカミナリ様が加わる。餌を食いに来るスズメたちは、どこで雨宿りしているのだろうか。

ここ数日、毎日350kmほどを車で走っていた。遊びでなく大事な用事で移動していた。帰路は夕方や夜。そこに急にドサーッと豪雨や雷雨。

もう年で体も目も弱っているから、無理が出来無い。慎重に運転して帰宅できたときはホッと安心する。その繰り返しだったけれど、それも昨日で終わった。ありがたい。

カメラでは、カミナリ様の音やたたきつける雨の音・タイヤの路面からくる音などが少ないし、暗い道路を走る緊張感などが薄らいでいるけど、正直怖かった。

いつどんな時でも安全運転に徹したい。気をつけながら。


それにしても、この豪雨で思い出すのは、ふるさとの川の濁流だ。

幅が200メートルほどの川が、一面茶色に濁り、水位が上がって2、3メートル高い川べりの道路上を勢いよく渦巻いて流れてゆく。その中に、根こそぎにされた杉の大木などが、その姿のまま時々流されてゆく。

その材木を、濁流がぶつかる角度の土手や道路の上で、ふんどし一丁の男たちが、鳶口を持ってその大木を引っかけて岸に引き寄せている姿を、今でも鮮やかに目に浮かぶ。それらの大木を材料にして、小屋などを自分で作るのだ。

オレが今、肉体労働をいとわないで、危険なことを嫌がることも無いのは、あの男たちの姿を見ているからだろうか、あの人たちのようになりたいと、心の奥底で願っているからだろうか、あの時の光景が、こんな豪雨の時に浮かんでくる。

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旧山郷中学校、現高郷中学校の33回生が集うHPです。 昭和の激動を生き、平成、令和を穏やかに過ごしている仲間たちが、素になり子供に返って楽しく過ごせるひととき。 そのような小さな場を、懐かしく思える場を、提供出来れば、と思います。

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